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ギタリスト・加納修の音楽的私生活を個性豊かな友人達とともに紹介しています!


by 加納 修
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今回は、京都のスタジオラグさんに投稿したコラムを、より詳しく紹介致します!

お楽しみくださいませv


「すぐに役立つ」
『ワイドポジションでペンタトニックを弾こう!』


さて、今回のテーマは、
「ワイドポジション」そして、「ストレッチフレーズ」です!

・ストレッチフレーズ、ワイドポジションとは?

さて、
そもそもストレッチフレーズ、そしてワイドポジションとは、どういったアプローチなのでしょうか?

・ストレッチフレーズ
まずは、ストレッチフレーズですが、
これは指板上の”ワンブロック”を広くとったフレージングのことをいいます。

スティーヴ・ヴァイなどのスーパーギタリスト達が、例えば5フレット~10、12フレット間をワンブロックとして使い、縦横無尽に弾く、、

あの「届かない」ような、指を大きく開いたフレーズをストレッチフレーズと形容します。

外国人のギタリストは手も大きいですので、広いフレット間でも正確なフレージングをしますよね。


では、ここでストレッチフレーズを試してみましょう!

Eマイナーのペンタトニックを使って、7フレット~12フレット間でのアプローチです。

ペンタトニックを”ワイド”に使うには?_c0157646_18512078.jpg




いかがですか?

指板を広く使っているので、速く正確に弾くには練習が必要と思われますが、いわゆる”ペンタトニック”のロック的な響きとは、ちょっと違う感じがしませんか?

このアプローチの特徴は、各弦をスリーノートにしており、エコノミー・ピッキングで、よりスムーズに弾けることと、各弦で弾く3つめの音(12フレットの音)が、次の弦で弾く最初の音(7フレットの音、2弦は8フレット)と同じ音になることで、独特な感じに聴こえることです。

何か新しいアイディアも、浮かんできそうですね。




・ワイドポジション
では次に、ワイドポジションですが、
これは、主に「音域」を広くとったフレージングのことをいいます。

もちろん、音域を広く取れば、指板上もストレッチ的になるのですが、この場合、”フレーズの音程差を大きく使う”という意味合いになり、よりダイナミックなフレージングになります。

では、
今度は、Aマイナーのペンタトニック+♭5thのフレージングで検証してみましょう。

ペンタトニックを”ワイド”に使うには?_c0157646_18512024.jpg




いかがですか?


音域を大きく使った、同じシーケンス(オクターブ違い)のアプローチです。

♭5thを経由して、ロック的なフレージングにしています。


上行フレーズにしてもカッコいいと思われますし、ペンタトニックをヨコに移動するアプローチにしたら、また違ったラインが出来そうです。


指板を広く、大きく使ったフレージング、、
みなさんもぜひお試しください!


それでは、また!
加納修でした!


# by g-licks | 2016-07-01 18:43 | 音楽生活
まぁまぁ、

ギタリストの加納修です、
だいぶ、お久しぶりですね、、w

この度、
ご縁がありまして、京都の総合音楽スタジオ”スタジオラグ”さんのwebマガジンで、ギターについてのコラムを書かせていただくことになりました。

もちろん、
いつも通り、出来るだけ分かりやすく、スタジオやライブでの現場に役に立つようなアイディアや、フレーズ、その考え方を紹介していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします!


さて、今回のテーマですが、

「ボックスポジションで速弾きフレーズを!」

と題しまして、
ペンタトニックスケールを使ったフレージングアイディアを、お届けしたいと思います。



さてさて、まずは、
・ペンタトニックスケールとは?

今回のアプローチの源となるスケール、
ペンタトニックスケールとは、どんなスケールなんでしょうか?

解析してみましょう!

ちなみにスケールとは”音階”のコトで、、
始まり(起点)とする一つの音から、1オクターブ上のその音に行くまでに通る音の階段のコトです。
「ドレミファソラシド」はCメジャースケールと呼びますが、スタートのドからオクターブ上のドの行くまでに7つの音を経由していきますよね?
この7つの音の階段の総称がスケール名であり、それぞれの音の間には、均一ではない音程差(インターバル)が存在していて、その音程差がスケールの個性を形作っています。
そしてその、音の階段の数には、決まりがあるわけではなく、
ペンタトニックスケールは、5つの音で構成されています。

ルート(起点・根音)、短3度、4度、5度、短7度、ルート(1オクターブ上の起点・根音)の音です。

今回は、使用頻度の高い、Amペンタトニックスケールのポジションで検証しましょう。

このポジションは、様々なギター本やレクチャー本などで取り上げられているので、みなさんもご存知ですよね?^ ^

ペンタトニックスケールは、5音構成という音数の少ないスケールであり(7音構成であるナチュラルマイナースケールの2ndと6thをスキップしたスケール、とも言い表せる)、どういうフレージングをしても、ごつごつした、ロックっぽい響きになるという特徴があります。

今回は、スケールブロックの中の”弾きやすい”ポジションを使ってシーケンスフレーズのアプローチを考えてみましょう。


そして、
・ボックスポジション
さて、ボックスポジションとは、スケールブロック(スケールの音を指板上に置いた図)から、視覚的に分かりやすく、かつ弾きやすいポジションの音の固まり(ボックス)のコトです。
ペンタトニックスケールから、4つの音を抜き出し、2つの弦上で同じ(もしくは近い)ポジションになる音のボックスを選びます。

すると、
6弦3f、5f
5弦3f、5f で、1つのボックス

5弦5f、7f
4弦5f、7f で、1つのボックス

4弦5f、7f
3弦5f、7f で、1つのボックス

3弦5f、7f
2弦5f、8f

2弦8f、10f
1弦8f、10f で、1つのボックス

が、出来上がります。
これらのボックスを使って、高速かつスムーズなシーケンスフレーズを創ってみましょう!
(もちろん他のブロックポジションでも、異弦同フレットのボックスポジションは多数見つけることが出来ます!)

フレージングは、このようにしてみました!
(1つ1つのボックスでの音の配列を同じにするコトで、合理的かつレガートに速く弾くことが出来ます!)


いかがですか?
1つのボックスでの音の配列パターンは、これの他にも様々に作り出すことが出来ますよね?
自分の得意なパターンを使ってみるのも良いでしょう。

ぜひ、
自分なりの音使いや指使いを模索して、オリジナリティ溢れるパターンを創ってみてください!

スケールについての細かな説明は、また別の機会に掘り下げていくことにします。

それでは、また!
加納修でした、、、

「ボックスポジションを使うには?」_c0157646_21582379.jpg




# by g-licks | 2016-01-31 21:47
うんうん、

あっという間に2月ですね、、、
orz、、

しばらく更新していなかったら、
コメントなどあり、、
対応が遅くなり失礼いたしました。。

今回は、ペンタトニックのポジショニングv
通常ペンタトニックは、各弦2音を弾いてアプローチしていきますが、
トップランカーたちは、ひと味違うポジショニングをしているようです。。

今回は、ザック・ワイルドの分かりやすいブロックポジションを紹介しますv

ハードロック系のギタリストは、ペンタトニックに必ずと言っていいほど♭5thのノートを織り交ぜてアプローチしています(ダグ・アルドリッチやインペリテリなど数知れず、、)
ザック・ワイルドも、レンジを広くとる中で、小さなシーケンスフレーズを創って高速のアプローチに結びつけていますね、、

今日は、その”ポジショニング”を、、

キーはAm(イージーv)
王道ポジションにて、下行ライン
6連符のアプローチです

ではでは、、

E - E♭ - D - C - A - G
(12f/1 - 11f/1 - 10f/1 - 8f/1 - 10f/2 - 8f/2 )
(小指 - 薬指 - 中指 - 人差し指 - 薬指 - 人差し指)

E - E♭ - D - C - A - G
(9f/3 - 8f/3 - 7f/3 - 5f/3 - 7f/4 - 5f/4 )
(指使いは同じ)

E - E♭ - D - C - A - G
(7f/5 - 6f/5 - 5f/5 - 3f/5 - 5f/6 - 3f/6)
(指使いは同じ)

A
(5f/6 )
このノートは伸ばします、、


いかがですか?

フツー、このような音使いなら、ブロックや指使いを分けて弾くカンジですよね?
ザックっぽく弾くなら、3オクターブのチェンジの途中に、細かいシーケンスを挟みながらアプローチすれば良いと思います。。
ちなみにエリック・ジョンソンは基本的に各弦2音ながら、細かくて高速なブロックチェンジで弾いています、、

ペンタトニックといえど、それぞれ違うアプローチがあるものです。。

寒い冬ですが、
ホットな練習に明け暮れてみますか、、、w


2月8日(日)
Electric Mica Band @ 品川・新馬場ライブバー"ARCO"
Mica(Vo.) 加納修(Gt.) 永井隆泰(B.) 池田瑞希(Ds.)
open 19:00 / start 20:00 charge ¥2000

2月22日(日)
品川ロケッツ @ 品川・新馬場ライブバー"ARCO"
Mica(Vo.) 加納修(Gt.) 永井隆泰(B.) 船橋洋史(Ds.)
open 19:00 / start 20:00 charge ¥2000

3月7日(土)
加納修"G.T.K." @ 新橋ZZ
加納修(Gt.) 永井隆泰(B.) 船橋洋史(Ds.)
open 19:00 / start 19:30 adv.¥2100 / door.¥2600

「ザック・ワイルド的ペンタトニックのワイドポジション、、」_c0157646_20105236.jpg

# by g-licks | 2015-02-05 20:09 | 音楽生活
そうそう、

はやいですね、もう12月、、、

師走の雰囲気は好きですが、味わうヒマは、なかなか無いですね ~_~;
イルミネーションも基本、通り過ぎるだけ、、w

いかがお過ごしですか?
加納修です。。

クロサワさんの発表会も無事に盛況にて終了し、レッスンも今年の締めくくりへと向かっています。
師走のレッスンの中でも毎年恒例化してるのが、その年のヒット曲やクリスマスソングを取り上げるコトです、、

例えば今年は、そう「レリゴー」ですよねv(笑)
ロバート・ロペス夫妻のこの曲は、作曲の講義でも何度か分析・検証させていただきました、、
そんな流れで、、
12月のレッスンでは、ジョン・レノンの「Happy X'mas」〜War Is Over〜を取り上げたりしてます。。

今日は、その素晴らしさをちょっと検証しましょうv

こ存じの方も多いと思いますが、
keyはDで、5度始まり、
最初のブロックは、
A、Aadd9、Asus4、A
Bm、Badd9、Bsus4、Bm
Esus4、E、Eadd9、E
A、Aadd9、Asus4、A

セカンドブロックは、
D、Dadd9、Dsus4、D
Em、Em△7、Em9、Em
Asus4、A、Aadd9、A
D、Dadd9、Dsus4、D

サビは、
G、G、A、A、
Em、G、D、E7

ですね

まず特筆すべきは、
同一ルートコードの内声で動いているノートが、曲自体の大きな流れの中で、とてもキレイで効果的かつ重要なラインを奏でているコトです。。

弾いていて、とても気持ちがイイです(笑)

あとは、
5度から曲がスタートしている点、サビの最後にkeyのDに戻るときにドミナントのAを経由せずにGから進行するビートルズパターンwを使っている点など、、

まぁ、1コーラスたった24小節の短いドラマの中に「流麗なメロディライン」「芯のあるバッキングパターン」、そして何と言っても、短いセンテンスに凝縮された「素晴らしい歌詞(メッセージ)」が聴き手にしっかり届いてくることではないでしょうか?

簡単に出来上がっているように聴こえますが、この曲が色褪せない理由は、たくさんあるもんですね、、
ジョン・レノン、さすが、、、脱帽です。。

みなさんも、
素敵なクリスマスソングとともに、素敵なクリスマスを!v


12/23(火)
Electric Mica Band @品川・新馬場ライブバー"ARCO"
Mica(Vo.) 加納修(Gt.) 柏木利哉(B.) 船橋洋史(Dr.)

12/29(月)
宮森セーラwith "Hi-Five" @品川・新馬場ライブバー"ARCO"
Winter Wonderland 〜宮森セーラの冬休み〜
宮森セーラ(Vo.) 加納修(Gt.) 櫻井陸来(B.) 高橋龍樹(Dr.) "クレイジー・サックス"地獄のゆうたろう(Sax.)
http://www.arco.jp.net


写真は昨日の講義で取り上げた、松田聖子さんの「赤いスイートピー」、、
松任谷正隆さんの味付けがキラリと光っています、、、
師走にて、ジョン・レノン「Happy X\'mas」の一考察、、、_c0157646_13552305.jpg

# by g-licks | 2014-12-15 13:59 | 音楽生活
そうそう、

すっかり秋ですが、ちょっぴり寒くなってきましたね、、
季節は、このまま冬へと移行してゆくのでしょうか?

自分的には、もう来年の活動について考えはじめていますw
みなさん、いかがお過ごしですか?
加納修です、、

アギーレジャパンは、厳しい船出になりましたね、、
柴崎選手や武藤選手など、”予感”させる選手は出てきましたが、戦い方が見えてこず、DFと中盤には、まだまだ苦心しそうです。。


さてさて今回は、
”レブ・ビーチ”!
ご存知、ウィンガーやホワイトスネイクのギタリストですv
先日、「Here I Go Again」のバッキングって、どうなってんだっけ?と思い立ちw
youtubeで観ていたらカッコ良かったので取り上げてみます^^

ホワイトスネイクでは、EMGを載せたギターで、割とソリッドなサウンドで弾いていますね、、
タッピングが売りということなので、その基本コンセプトをご紹介しますv

Aマイナーの下行フレーズです。。
タッピングのノートは( )で書きます、、
ちなみに彼は、人差し指でタップしています

ではでは、
最初のノートはタップする指で弾きます

A - C - (D) - A
5f/1 - 8f/1 - 10f/1 - 5f/1

G - (A) - E - D
8f/2 - 10f/2 - 5f/2 - 7f/3

(E) - C - D - (A)
9f/3 - 5f/3 - 7f/3 - 10f/2
↑これでワンサイクル
Gと2段目のEのノートは左手のハンマリングです

E - G - (A) - E
5f/2 - 8f/2 - 10f/2 - 5f/2

D - (E) - C - A
7f/3 - 9f/3 - 5f/3 - 7f/4

(B) - G - A - (E)
9f/4 - 5f/4 - 7f/4 - 9f/3

↑これでツーサイクル(パターンは同じ)
Dと2段目のAのノートはハンマリング、、

C - D - (E) - C
5f/3 - 7f/3 - 9f/3 - 5f/3

A - (B) - G - E
7f/4 - 9f/4 - 5f/4 - 7f/5

(F♯) - D - E - A
9f/5 - 5f/5 - 7f/5 - 5f/6

最後のノートは伸ばします、、
2段目のAとEのノートはハンマリング
最後の6弦のAはタップする指で弾きます


いかがですか??^^

サイクルに慣れると割とラクに弾けるかと思います、、
ポイントは、弦が移るときの最初のノートを左手のハンマリングで弾いているコトですねv
タップするノートにナチュラルマイナーのB、ドリアンノートのF♯を選択しているのも彼のアイディアでしょう。。

まぁ彼は、上行ラインのタッピングで、人差し指でタップし、中指で次の弦を弾いてつないでいく、というスゴいコトをやってますが…w


自分は基本的にアプローチの中でライトハンドは使ってませんが、、(笑)←使ってねーのかよw
レッスンでの奏法分析では弾いています

スーパープレイヤー達から教わるコトは多いですね。。

秋の夜長に試してみてはいかがでしょう??w


ではでは、、

10/19(日)
品川ロケッツ@品川・新馬場ライブバー"ARCO"
Keity Pop.(Vo.) 加納修(Gt.) 柏木利哉(B.) 高橋龍樹(Dr.)

10/25(土)
インストセッション@品川・新馬場ライブバー"ARCO"
加納修(Gt.) 櫻井陸来(B.) 船橋洋史(Dr.)

11/13(木)
加納修"G.T.K."@新橋ZZ
加納修(Gt.) 柏木利哉(B.) 船橋洋史(Dr.)
よろしければ、ぜひv

「レブ・ビーチ、タッピングアイディアの基本コンセプト」_c0157646_20583734.jpg

# by g-licks | 2014-10-16 21:02 | 音楽生活